アメリカの2年制大学(短大)は公立(Community College)と私立(Junior College)の短大があります。
学部課程が修了すると準学士号を取得する事ができます。
アメリカの短大は約1,800校!!
そのうちコミュニティカレッジ(コミカレ)は約1,200校あります。
◆コミュニティカレッジ(コミカレ)とは
公立の2年制大学で、主に地域住民の税金で運営されています。
コミカレでは、職業訓練コース(Certificate)と、準学士号取得コース(Associate Degree)があります。
職業訓練コースは日本の専門学校に該当し、学位取得はできません。
授業料が安く、入学に必要な成績や英語力の基準が4年制大学に比べて低いので留学生にも人気です!
Associate Degreeのコースは、4年制編入プログラム(Transfer Program)があります。
4年制編入プログラムは、準学士号を取得して卒業する場合よりも多い単位数が必要とされたり、より高い成績を取る必要があります。
◆ジュニアカレッジ(私立)とは
日本の短大のモデルとなったため、日本の短大と似た点が多くあります。
教養学部だけの短大も多く、学校によっては学士号を取得する事も可能です。
多くの学校が少人数制で寮などの設備が完備しており、学生に対するケアが行き届いてしっかり勉強をする事ができます。
殆どの生徒が4年制への進学を希望しているため、編入のサポート体制がしっかり整っています。
アッパーミドル以上の家庭の子が多く、留学生にとっては高額な授業料がネックになります。
◆アメリカの学期制度
アメリカの大学は主に2学期制(Semester)または4学期制(Quarter)となります。
2学期制:Fall(8月中旬~12月中旬)、Spring(1月上旬~5月下旬)
4学期制:Fall(9月中旬~12月中旬)、Winter(1月上旬~3月中)、Spring(4月上旬~6月中旬)、Summer(6月下旬~8月初旬)
単位は学期ごとに取得します。
そのため、どの学期からも入学する事ができ、必要単位を満たせばいつでも卒業できます。
夏期は開講される授業は少なく、早く卒業したい人や足りない単位を補うために受講している生徒が多いです。
◆大学の専攻学部
アメリカのコミカレの多くが100以上の専攻があります。
日本と違い入学後に学部を決める事ができます。
ジュニアカレッジの学部数は少なく、一般教養学部のみである事が多いです。
◆コミカレの入学条件・出願書類
1.英語力
カレッジによって異なりますが、TOEFL46~61点、英検2級A・準1級、IELTS4.5以上、TOEIC550~700が必要となります。
2.書類
願書、英文残高証明書、英語力を証明できるもの、高校成績証明書、最終学歴の卒業証明書、エッセイ、パスポートコピー、出願料など
3.出願時期
カレッジによって異なりますが、学期が始まる約3~4か月前に受付終了となります。
留学生の場合は短大合格後、ビザを申請する必要がありますので、願書締切ぎりぎりでの申請は避けましょう。
◆条件付き入学とは?
条件付き入学とは、短大入学に必要な英語力がなくても、「英語力が基準に達したら入学を許可します」という条件付きで入学を許可されるシステムです。
短大付属の語学学校もしくは提携語学学校へ通い、短大規定の英語力(クラスレベルなど)が身に付けば、TOEFLなどのスコア無しで進学する事ができます。
アメリカの短大へ秋学期入学希望の場合は、遅くても4月末頃までに英語力を証明できるスコアを提出する必要がありますが、条件付き入学許可を取得しておけば7月末までなど、ギリギリまで待ってもらう事ができます。
※語学学校通学期間は人それぞれですが、8か月から1年が平均です。
※カレッジによっては条件付き入学システムがございません。
◆卒業後のOPTとは?
OPTとはoptional practical trainingの略で、短大や大学などへ9ヶ月以上フルタイムで通学し卒業またはコースを修了した生徒に与えられる企業トレーニングです。
学校で学んだ専門分野(Major)と関連のある職種でトレーニングを受ける必要があり、最長12ヶ月間となります。
有給でトレーニングを受ける事ができます。
また、学校在籍中に専攻しているコースの一環としてトレーニングを受けるCPT(curricular practical training)もあります。