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留学体験談

【イギリス/ロンドン セミプロリーグへサッカー留学!】T.S様

参加者 T.S様(男性)
参加プログラム イギリス/ロンドン セミプロリーグへサッカー留学!
期間 6週間
滞在都市 ロンドン
滞在方法 ホームステイ

留学しようと思ったきっかけ、目的

ぼくは現在サッカー部に所属していますが、本場Englandの一流のプレーを以前から自分自身の目で見たいと思っていました。
また実際に現地のチームで、一緒にプレーできるというこのカリキュラムにもとても魅力を感じていました。
それだけではなく、普段ちょっと自信のある自分の英語力がどのくらい通用するのか、またネイティブの話す生の英語の表現やイントネーション、異国の雰囲気やにおい、人々の表情、そういった教科書でみるものではない、自分の五感や全身で感じられる英語や世界に触れてみたいと思っていました。
日本とどう違うのか、他国から見た日本はどう見えるのかそういうものを知りたいと思っていました。

 

留学前不安に思ったこと

最初両親に留学のことを相談したとき、父親からは「君の英語力では到底通用しない、泣いて帰ってくるだけだ!」と一蹴されました。

しかし、ぼくはそんなことはないと根拠のない確信を持っていました。

そして、留学先での漠然とした良いことばかりを夢想していました。

しかし、準備をすすめていくにつれ、自身の体調管理、公共交通機関や飛行機の乗り方、渡航に必要な申請、お金の管理の仕方、すべて今までまったく自分ではしたことのないことばかりでした。

今思うとよく行けたものだと・・・感じます。

かえって何も知らなすぎて、あまり不安も感じなかったのかもしれません。

 

留学中に苦労したこと(トラブルや悩みなど)

渡航して数日後にロンドン市内に行ったとき、花売りのみすぼらしい女性に「Please give me mercy!」というようなことを言われました。

日本では想像もつきませんが、最終的に50ポンド要求された際には逃げたほうが良いと気づきましたが、結局数ポンド取られてしまいました。

このような女性の話は、最初から聞いてはだめだということがわかりました。

また滞在後半にManchesterにサッカーの試合を見に行った時、帰りが遅くなるからどこかに泊まってこようと思っていましたが、未成年だと一人で宿泊できないことがわかって観戦後に夜行バスで帰ってくるしかありませんでした。

しかし乗り場の案内もわかりづらく、また案内人も全く役に立たず結局乗り遅れてしまいました。

日本みたいな親切なアナウンスや、乗客確認点呼などはまさにニッポン独特の文化なのだということもよくわかりました。

日本みたいなサービスのよさは、国が違えばけっして当たり前ではないことも良くわかりました。

 

滞在先(ホームステイや寮)の感想

ホームステイ先の御夫妻はとても良い方でした。

朝夕の食事もおいしかったし、割と自由にさせてくれました。

時々一緒に食事することもあったし、朝おばさんが起こしに来てくれる時もありました。

最初にいったとき、お土産に日本画の古い巻絵と母が選んでくれたタペストリーをプレゼントしたら、御夫妻はとても喜んでくれました。

ぼくがアレルギーがあることを心配して、渡航前父がそのことを手紙にしてくれたものを見せたら、すぐにおばさんが 「I will take good care of him. Please do not worry.」とメールしてくれました。

とてもうれしかったし安心できました。

またお皿を割ってしまったことがあったのですが、そのときおばさんは普通に叱ってくれて、ぼくに対してもほぼ母親の感覚でいてくれたのだろうと思いました。

おばさんお皿を割ってしまいごめんなさい。

 

留学先の学校や習い事についての感想

語学学校は複数のクラスに分かれており、自分の実力に応じて自由に選択することができました。

クラスでは高校生はぼくだけでしたが、20-30歳代の人が多くいろんな国の人がいて活気があってよかったです。

英語はそこそこ通用しましたが、ぼくが一番Culture Shockを受けたのが、コミュニケーション能力というのは決して言葉だけの問題ではないということでした。

つまり、笑顔であったり、身振りであったり、話し方であったり、その人の持っている醸し出す空気感が大切なのだということがよくわかりました。

日本人はとかく自己表現が下手だとよく言われます。確かにその通りだと思います。

きっと自信がない人が多いのかもしれません。

ぼくは毎日学校に行くのが楽しみでしたし、いつも誰かが話しかけてくれる安心感がありました。

コミュニケーションというのは自らを演出するtechniqueと積極的な自己アピールが重要だということを、彼らを通して身をもって理解することができました。

これはぼくの考え方に大きく影響しました。

 

アズウィックに相談してよかったこと

いって最初のころ、ステイ先の家に迷って帰れなくなってしまったことがありました。

この時ばかりはどうしようもできず、アズウィックの現地スタッフの宮原さんに電話したら、心配してすぐに迎えに来てくれたことがありました。

お仕事の中を抜けてきていただいたのでしょうが、この時のことは今でも感謝しています。

ありがとうございました。

ほかにも心細かったことはありましたが、気軽に相談できるアニキ的な宮原さんの存在は大きかったです。

こういったことからもアズウィックにお願いしてよかったです。

ぼくみたいな留学初心者には、最初から分かりやすく、どんな小さなことをお聞きしても丁寧に教えてくれたことが一番の特徴でした。

渡航前のWEB面談でも様々なことを教えていただけましたし、留学前の申請手続きもすべて丁寧に教えていただきました。

過去の留学でのトラブル事例等も大変参考になりました。

担当だった岩瀬さんにも感謝申し上げます。

 

留学して良かったこと

サッカーの練習先でたまたま、日本代表の旗手さんにお会いする機会がありました。

とても緊張しましたが、ものすごいオーラを感じました。

また自分の技術一つで世界で戦っていく、孤独と厳しさみたいなものも伝わってきました。

でもすごく優しく話してくれてうれしかったです。

今回の留学を通して、自分のことも少しわかったように思います。

いろいろ大変だったこと、トラブルもありましたが、困難に直面した時にこそ自分でどう考え、解決するための自分の真価が問われたのだと思います。

苦境を乗り越える時にこそ、自分を超える瞬間があると思いました。

単なる旅行と違った留学の醍醐味の一つなのかもしれません。

また、今自分の置かれている環境は、世界の中でも最高に恵まれた環境であることもよくわかりました。

そして何よりも日本は良い国だと実感しました。

「美しい国ニッポン!」本当にそうだと思います。

安全で、清潔で、美しい四季に満ちて、繊細な日本人の心を感じられる国は、世界でも類まれであることは疑う余地はないと思います。

帰国してその日に鮨を食べましたが、こんなにうまいと感じたことはなかったです!

日本に生まれてよかったなとあらためて実感しました。

 

今回の留学経験を今後どのように活かしていく予定ですか?

ぼくたちが言語を習得して、そして異文化を学ぶ目的を考えたとき、それを通してみんながお互いを理解し、協力し合って幸せを求めることが本当の意義ではないだろうかと思います。

現在も世界のどこかで人が傷つき、かなしむことが繰り返されていることを思うと、もうそろそろそんな愚かなことをやめようと多くの人々がわかってきているんだと思います。

ぼくはアビーロードに立った時、あらためてJohn Lennonの声が聞こえたように感じました。

「国境なんてない、人種なんてない、宗教なんてない、ぼくらの求めているものはLiving in peaceという極めてシンプルなRealityだけだと!」。

こんな当たり前な平和や幸せが、実は得ることがこんなに難しいことだなんて少し前までは知らなかったです。

日々すごい速度で変わっていく世界の中で、自分に何ができるのかをこれからも考えていきたいです。

自分も周りのみんなも大切にし、慢心せず自分の目標に向かい自分を見つけていきたいです。

ぼくは出発前、羽田空港で父親に「ぼくは今日から生まれ変わってくる」、そういってかたく握手をして日本をあとにしました。

そして今、ぼくはこの留学を境に語学も知識もこころもそして強さもすべて、新生、T.Sとして帰ってきました。

アズウィックのみなさん、ステイ先のベル御夫妻、ぼくに関わってヘルプしてくれた多くの方々に感謝申し上げます。

そしてこのようなチャンスを与えてくれた両親にも感謝しています。